信頼できる医師か

インプラントの治療を受ける際、経験豊富な先生にお願いしたいと思うのは当たり前です。でも「専門分野だからどうやって腕のいい先生を見極めたらいいのか分からない」という人は多いはず。

ここでは安心して治療を任せることができる医師のポイントを紹介しています。これから治療を受けようとしている人はぜひ参考にしてくださいね。

インプラントを任せられる医師の3ポイント

専門医の資格を持っている

インプラントの治療を安心して任せられる基準として最初に確認して欲しいのは、インプラント治療の知識や技能を持つ人しか取得できない「専門医」の資格を持っているかどうかです。

インプラントの学会だけでもいくつかの種類があるので、信頼できる学会の専門医を取得しているかどうかをチェックしておきましょう。ちなみに日本で一番有名な学会は「ICOI（国際インプラント学会）」なので、ICOI専門医を持っていたら安心して治療を任せて良い先生だと言えます。

料金の内訳をこまかく提示してくれる

インプラントは病院側で値段を決められる自由治療のため、料金が高く設定されていることが多くあります。細かい内訳を調べようとしても、サイトやカウンセリングでも自発的には教えてくれません。

術後に「カウンセリングの時に言っていた料金と違う」というトラブルを避けるためにも、治療費の内訳をサイトで公開していたり、カウンセリングで提示してくれたりするクリニックを選ぶようにしましょう。

メンテナンスについて説明してくれる

一部の歯科医にしか該当しませんが、インプラントのメンテナンスは売り上げにつながらないからと簡単に済ませてしまう場合があります。

インプラントを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが重要なので、患者さんに良い治療をしたいと思う医師であれば、メンテナンスについて十分な説明をしてくれるはずです。医師を選ぶ基準としてチェックしておきましょう。

インプラントの資格

認定医

認定医になっている人は以下の条件を満たしている人たちです。

• 学会の在籍年数が5年以上
• 学会の指定する研究施設の在籍が5年以上
• 学会の学術大会の参加が5回以上
• 学会の指導医2名からの推薦
• 治療から3年以上経過している症例20名以上
• 論文発表
• 認定医試験（筆記試験）
• 認定医試験（口頭試験）

認定医は試験・論文を合格していることはもちろん、経験と指導医からの推薦をクリアしている人たちです。これらを考慮すると認定医でもインプラントの知識はある程度持っています。

専門医

専門医になっている人は下記の条件を満たしている人たちです。

• 学会の在籍年数が5年以上
• 学会の指定する研究施設（誘導市）の在籍が5年以上
• 専門医教育講座を3回以上の受講
• 学会の学術大会の参加が8回以上
• 学会の指導医2名からの推薦
• 論文発表を2回以上
• 定められたインプラント治療の経験があること
• ケースプレゼンテーション試験を合格

専門医の資格有効期限が5年と短く設定されており、更新するためにはレポートの提出が決められています。なので専門医の資格を持つ医師は日常の治療だけではなく、学会での発表や論文提出など日々努力している医師と言えるでしょう。

指導医

指導医になっている人は下記の条件を満たしている人たちです。

• 学会の在籍年数が10年以上
• 認定医になってから7年以上
• 学会の学術大会等への参加が10回以上
• 学会の学術大会等や国際学会での研究報告6回以上（その内、主演者2回以上）
• 学会の理事3名からの推薦
• 治療から5年以上経過している症例100人以上（この内、全顎症例が20以上）
• 研究論文6編以上

認定医に比べて症例数100人以上・研究報告6回以上と実績を積まないといけないので、認定医・専門医よりも専門性が高いと言えるでしょう。

治療となると知識だけでなく実績も豊富な腕のいい医師に診てもらいたいのは当然。

インプラントの学会「専門医」「認定医」「指導医」は、インプラント治療をする患者への最適な診断・治療の選択・適切な処置が行える歯科医師だけが持てる資格です。ただし、症例数や学会回数で成績を残した回数が違うので、どちらの資格を持っているかを確認してみる必要があります。

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