江東区のインプラントガイドTOP » インプラント治療で失敗しない!クリニックの選び方

インプラント治療に対応しているクリニックの選び方を伝授!

インプラント治療が可能なクリニックを選ぶ際の注目ポイント

技術力の高く知識の豊富な医師がいるか

インプラント治療は比較的に専門性のある歯科医療です。そのため医師がインプラントの高い技術や知識を持っているかどうかが重要。インプラントの資格を豊富に持っている医師がいるクリニックを選ぶといいでしょう。

また、インプラントの付近に虫歯や歯周病があった場合、先にこれらの治療が必要となる場合があります。インプラントだけに詳しいということではなく、歯科医師の総合力があるかもチェックしましょう。

複数の種類のインプラント体を提供しているか

一口にインプラントと言ってもその種類はさまざま。クリニックによってその種類の多さには差が見られます。

無名の安いインプラントばかり取り揃えているのではなく、ストローマン・ノーベルバイオケアといった大手インプラントメーカーを取り扱っているクリニックを選ぶと良いでしょう。

痛みの少ない治療への配慮を行っているか

インプラントは外科的な手術を行うため痛みはつきもの。これに対し、クリニックによっては痛みの少ない治療を提供しているところもあります。治療は不安感や恐怖心などのストレスもほとんどなく、治る期間も早いといったメリットがあります。

そもそも切らない(フラップレス)インプラント治療とは?

インプラント手術では、歯の下に存在する骨に器具を差し込むため、ドリルで穴を開けていきます。その際に通常は歯茎を切ったり剥がしたりしなければなりません。

しかし、フラップレスインプラントではメスを使わず、最低限必要の小さな穴を歯茎に開けるだけで治療を行います。傷口は通常のインプラント手術よりもかなり小さく、痛みも抑えられます。

通常のインプラント治療とは何が違う?

通常のインプラント手術は、骨に穴を開ける際に歯茎を切開し、傷口を糸で縫合する必要があります。次回の手術を行うためには、その傷口が一旦ふさがるのを待たなくてはなりません。

ですがメスの必要のないフラップレスインプラントであれば、傷口が小さいことから短期間で治り、治療全体もスムーズに行うことができるのです。

切らない(フラップレス)インプラント治療のメリット・デメリット

メリット

メスを使わない
基本的にメスを使わない、使ったとして必要最低限しか切りません。

痛みが少ない
傷口が小さい・出血量も抑えられる・痛みが少ないといったメリットもあり、体への負担も少なくて済みます。

治る期間が早い
切開しないので傷口を糸で縫合したり抜糸したりといった過程も省かれ、通常のインプラントよりも治りは早くなります。

デメリット

医師の技術力に左右される
フラップレス手術は通常のインプラントのように歯茎を切って骨を目で確認しません。そのため、間違ったところにインプラントを埋め込む恐れも少なからず潜んでいます。また、人の手によるものなので、どうしても誤差が発生することもあります。

フラップレス手術でインプラントを正確な位置に埋め込むためには、経験豊富で技術力の高い医師の腕と、CT撮影とコンピューターを使った治療計画をしっかりと立てることが大事になってきます。

また、サージカルガイドなどの器具を使用することで、誤差を押さえることも期待できます。

費用が高額になりがち
フラップレス手術は上記の通り高度な技術と設備が必要になります。このため、通常高額なインプラント治療が、さらに高額になるクリニックもあります。

切らない(フラップレス)インプラント治療は本当に痛くない?

2006年に発表された、フランスのリヨン市民病院でリヨン大学のFortin博士らによって行われた実験の結果から、通常のインプラント治療とフラップレス治療によって患者さんが抱える痛みが異なることが明らかになりました。フラップレス手術を受けた人のほうが、手術後に感じていた痛みの度合がより少なく、痛み自体がなくなる時間がより速かったそうです。

手術後の3日間の間に痛みを感じなかった患者さんの人数には治療によって約2倍の差が見られました。フラップレス治療を受けたグループは、痛みを感じなかった人数のほうが多かったです(21人対12人)。

また、鎮痛剤を飲んでいた患者さんの中で、フラップレス治療を受けた人は通常のインプラントを受けた人よりも鎮痛剤の摂取量が少なかったことが分かりました。

切らない(フラップレス)インプラント治療はどんな人におすすめ?

痛みの少ないインプラント治療を受けたい方はもちろん、次のような不安や悩みなどを抱いている方にもおすすめできる治療です。

  • 痛みが苦手な方
  • 血が止まりにくい方
  • インプラントの治療期間を短くしたい方
  • 手術後の痛みや腫れが気になる方
  • 血液を見るのが怖い方

※ リスクについて

インプラントは誰にでも受けられる治療ではなく、お口の状態や骨量、持病などによっておすすめできない場合があるので、インプラント治療を受ける前に、担当医と歯科医に確認するようお願いいたします。

また、インプラント体の素材として使われているチタンのためアレルギー反応が起きる人が稀にいらっしゃるので、不安に思われる方は事前にアレルギー検査を受けることをおすすめします。

インプラントの基礎知識

インプラントのメリットデメリット

メリット

インプラントは、あごの骨に金属の棒を埋め込み、それを支えにすることから、義歯の固定力が大きなメリットとされています。義歯の固定力が大きいと、以下のようなメリットが生まれます。

  • 強く噛める
  • 他の歯に負担が寄らず、全体的に長持ちする

このほか、ブリッジなど他の施術方法と比較すると、インプラントは健康な歯を削らずに義歯を固定できるので、他の健康な歯を守れるというのもメリットとなります。

デメリット

インプラントのデメリットは手術が必要なことです。それによって下記のようなデメリットが生まれてきます。

  • 治療期間が長い
  • 手術時の痛みや出血が伴う
  • 治療期間中は歯がない期間もある

また、インプラントの手術は保険適用外のため、費用が高額になります。ブリッジや入れ歯は保険適用なので、医師とよく相談しましょう。

費用相場

インプラントの費用相場はおおよそ30~40万円と言われています。

症例によって異なりますが、大まかな内訳としては下記のようなものが上げられます。

  • インプラント本体(フィクスチャー)
  • アバットメント
  • かぶせ物(歯の部分)
  • 手術で使用する麻酔などの薬剤
  • 医師の人件費

インプラントは複数のパーツに分かれており、それぞれ値段が異なります。多くの場合、フィクスチャーは各メーカーが作成していますが、かぶせ物は医院内の歯科技工技士が作成することが多いようです。

医師の人件費はもちろんですが、使用されるフィクスチャーのメーカーによって費用が増減します。フィクスチャーの良し悪しによって、インプラントがきちんと定着するかしないかが変わってきますので、安すぎるインプラントには注意しましょう。

施術種類

フラップレス手術をご紹介しましたが、それ以外にもインプラントにはたくさんの施術方法があります。それぞれ簡単に紹介していきます。

2回法

インプラントの基本施術です。抜歯をして、フィクスチャを埋める1次手術と、被せ物を装着する2次手術をおこないます。

抜歯・1次手術・2次手術それぞれで治癒期間を設けるため、治療期間が長くなってしまいますが、インプラントをしっかりと骨に生着させられる手術です。

1回法

通常の2回法では、1次手術の時にフィクスチャーを完全に埋め込み、歯茎を縫合して治癒期間を設けます。1回法の場合は、フィクスチャーをあえて一部露出させることで、2次手術の時に歯茎を再び切らなくて済むようにした手術方法です。

切開する回数が減る分、体への負担が少ない治療方法です。

抜歯即時法

読んで字のごとく、抜歯をしたタイミングでフィクスチャを埋入する手術方法です。治癒期間が1回分少なくなるため、治療期間が短くできます。他の手術と併用可能なので、あまり時間を掛けたくない方は医師と相談しましょう。

即時荷重法

フィクスチャを埋入すると同時に被せ物の装着まで行う手術方法です。こちらも治癒期間を短くでき、さらに手術当日でも柔らかいものなら噛めるようになります。このため1dayインプラントとも呼ばれています。

オールオン4(all on 4)

片顎全ての歯を、4本のインプラントで支える方法です。インプラントはドリルで骨に穴をあけるため、埋入本数が置ければ多いほど体への負担が大きくなります。オールオン4であれば、埋入本数を4本で抑えられるので身体への負担も少なく、費用も抑えられます。

ただし、対象の顎に1本でも歯が残っていれば、それを抜いて手術を行わなければなりません。また、奥歯が1本ずつ足りないので、最初は違和感を覚える方もいるといわれています。

ザイゴマインプラント(頬骨インプラント)

上顎限定の手術方法です。オールオン4と同様にすべての歯を4本で支えますが、2本だけ、頬骨まで貫通する長いインプラントを使用することで、より頑丈にする手術方法です。

骨の量が足りない・質が悪いといった理由でインプラントを断られた場合でも、ザイゴマインプラントなら受けられる可能性もあります。セカンドオピニオンなどに対応しているクリニックに相談してみましょう。

インプラントを断られた場合どうしたらいい?

インプラントは歯がない方にとってはとてもよい選択肢の一つですが、誰でもインプラント治療を受けられるわけではありません。

インプラントは骨にフィクスチャを埋め込みます。このため、あごの骨の量が少なかったり、骨がスカスカで質が悪かったりすると、フィクスチャーと骨の(オッセオインテグレーション)結合がうまくできず、せっかく埋め込んだインプラントが獲れてしまう危険があるのです。

また、高血圧や糖尿病といった持病がある場合、インプラントができない可能性があります。太い血管や神経が複雑に走っており、止血困難になる恐れがるためです。

一度それらの病気で断られたり、該当する持病がある場合の対処法についてご紹介します。

骨が足りない

骨が足りない場合は、骨造成術といった手術方法に対応しているクリニックならば、インプラントをしてもらえる可能性があります。

骨造成とはその名の通り骨を作るための手術方法です。手術方法について紹介していきます。

GBR

GBRは人工骨を流し込み、メンブレンという膜で覆うことで骨を作る手術方法です。まさしく骨の量を増やす手術なので、厚さや幅が足りない場合などでも対応できます。

ソケットリフト・サイナスリフト

上あごの奥歯部分の厚さが足りない場合の骨造成術です。上あごには、上顎洞という空洞があります。そこを押し上げて隙間を作り、人工骨を流し込みます。

スプレットリフト(スプリットクレスト)

顎の骨の幅が足りない時に行う施術方法です。主に前歯のインプラント手術の際に行われます。

薄い骨をさらに薄く分割し、押し広げていくことで骨密度を増しながら幅を確保していきます。高度な技術が求められるため、経験豊富な医師に診てもらえるようにしましょう。

持病がある

持病がある場合、その病気がインプラント禁忌症である場合は、基本的にどの病院でも対応不可能です。その持病の主治医とよく相談し、歯科医師との連携が取れて初めて手術可能となります。

※ 治療期間について

インプラント治療には一般的に3か月から1年程度がかかるとされていますが、歯科医院によっては期間が異なる場合がありますので、治療を受けたいクリニックの歯科医に直接に相談するといいでしょう。

監修医師紹介

田中和之/歯科医師
九段下スターデンタルクリニック

田中和之医師
  • 2000年長崎大学歯学部卒業
  • ア歯科パークハイム診療所勤務
  • 2006年九段下スターデンタルクリニック開業
  • 医療法人社団スタデン理事長就任

クリニック電話番号:03-5211-5880

監修医よりコメント

インプラントは適応症であれば非常に有効な治療法です。

しかしどんな治療法にも長所と短所があると理解しておかなければなりません。

インプラントは一般的には20年持てば大成功の部類ですし、10年持たないことも普通にありえます。

また、高齢になってからインプラントをすると、介護が必要な状況になってしまった時にかえってインプラントが邪魔になることもあります。

主治医の意見をよく聞いて、判断するようにしましょう。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているものではございません。