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インプラントの材料や構造は?徹底解説

インプラントの素材とは?

現在、インプラントの主な材料には、チタン、または、チタン合金が使用されています。
これは、噛む力の強さに耐えられる強度を持ち、生体親和性が高く、インプラントを埋め込んだ骨とも結合することが可能だからです。
また、骨に埋め込んだインプラントの結合促進を促すために、インプラントの表面をさまざなな変更を加えたインプラントも多くあります。

インプラントの構造とは?

骨の中に埋め込む部分を「インプラント体」、インプラント体とその上にくる義歯をつなぐ部品を「アバットメント」と呼びます。
このアバットメントは、通常、ネジのようなスクリューでインプラント体に固定します。
インプラントは、下からインプラント体、アバットメント、義歯の順になりますが、場合によっては、インプラント体に直接、義歯を付けることもあります。
この場合は、セメントを使って義歯をインプラント体に取り付けます。スクリューやセメントで取り付けた義歯だと、患者自身でその義歯を取り外すことはできません。
しかし、特殊なアタッチメントをインプラント体に取り付け、義歯の内側にも、そのアタッチメントと接続可能な装置を取り付けた場合は、患者自身で取り外すのが可能となります。

インプラント治療以外の治療法とは?

歯を失った場合、骨に埋め込み固定するインプラント治療以外にも、取り外しのできる義歯を使用する治療と、ブリッジによる治療があります。
どの治療法にも、それぞれメリットとデメリットがあるので、自身の歯や口の中の状態と併せて、担当の歯科医とじっくり相談する必要があります。

インプラント治療のメリットとは?

インプラント治療のメリットは、骨に埋め込むため義歯をしっかりと固定することが可能な点です。
残っている天然の歯を削ったり、装置をつけたりするような負担をかけずに義歯を取り付けることができます。

インプラント治療のデメリットとは?

インプラント治療のデメリットは、インプラントを骨に埋め込むために手術をしなくてはならないこと、そのため、状態が良くないと適用が難しいこと、治療期間が数ヶ月単位で長いこと、治療費がかなり高額であることなどです。また、インプラントを埋め込みたい部分の骨が十分でない場合は、他の部分から骨を移植する、もしくは、インプラント自体を諦めなくてはなりません。

インプラント治療の治療期間とは?

インプラント治療にかかる治療期間の長さは、それぞれの状態によって大きく異なりますが、インプラント体を顎の骨に埋め込んで、きちんと結合するまでに一定期間が必要となります。
その期間は、インプラント体を埋め込んだ骨の状態によって大きく変わります。
また、インプラント体を埋め込むのに、充分な量の骨がない場合は、まず、その部分の骨を増やさなくてはなりません。
その場合の治療期間は、さらに長くなります。
そのため、インプラント治療を受けたい場合は、骨の状態に合わせた治療方法と、その治療期間についても、きちんと確認することが大切です。

インプラント治療の費用とは?

インプラント治療は、通常健康保険の適用ができません。
そのため、治療にかかる費用は全て患者の自己負担となります。治療期間が長いインプラント治療は、かかり費用もかなりの高額になります。
しかし、怪我や腫瘍などの病気で、顎の骨を最近失ってしまった場合や、その部分に骨移植を行なった場合、先天的に顎の骨や歯がない場合などに限り、インプラント治療にも健康保険の適用が可能です。
また、インプラントは治療後のアフターケアも大切です。
自宅でのセルフケアのほか、定期的に歯科医にてケアしなくてはならず、そこにも費用が発生します。
そのため、インプラント治療を始める前に、治療前の検査から、治療内容、インプラントの埋め込み手術、アフターケアの費用など、トータルでかかる費用を、しっかりと確認しておくことが大切です。

インプラント治療は痛い?

インプラントを埋め込む手術を行う際には、局所麻酔を使用します。
また、手術時間が長くなってしまう場合は、静脈内鎮静法を用いる場合もあります。
そのため、手術中に痛みを感じることはありませんが、手術後は痛み止めとして鎮痛薬を服用することになります。
術後に感じる痛みの強さは、症状や個人差が多くあらわれます。しかし、通常は数回、鎮痛薬を服用する程度で、痛みも徐々に治まっていくといわれています。
術後の痛みがいつまでも続く場合は、担当医に相談しましょう。

インプラント治療後の注意点とは?

インプラントは骨とはしっかり結合できますが、天然の歯に比べて粘膜との結合が弱いという点があります。
そのため、インプラント治療後は、特に念入りに、適切な清掃をする必要があります。歯ブラシと歯磨き粉、デンタルフロスなどを使い、毎食後、適切な歯磨きを行うことがとても大切です。
また、定期的に歯科医で経過観察を含めたメンテナンスを行うことで、インプラントにトラブルが起きることを防ぎ、長く使用できるようになります。