痛みを軽減する工夫はされているか

静脈内鎮静法や笑気ガス鎮静法で恐怖と痛みを軽減

インプラントと聞くと、強烈な痛みが伴うのでは…なんて不安になってしまう人がほとんど。抜歯してボトルをいれる手術をするのですから、痛みについて心配するのは当然です。でも、インプラント手術では、メスで切らずにレーザーを使ったり、麻酔を使って痛みを軽減したりと、さまざまな方法で患者さんの恐怖と痛みを軽減する方法がとられているのです。これを無痛治療といいます。 

インプラント治療でおこなう麻酔は、全身麻酔ではなく局部麻酔がほとんど。ただ、極細の注射で麻酔薬を注入するので、チクッとした痛みはあります。それさえも嫌だという場合は、静脈内鎮静法が使われます。これは腕から点滴で鎮静剤を入れて麻酔を聞かせるもので、うたた寝やほろ酔いに近い状態に。うっすらと意識があるのに痛みは感じない、手術中の不安や緊張を軽くする効果があります。ちなみに、場合によっては両方の麻酔を使っておこなうこともあります。 

他にも、笑気ガス鎮静法といった吸引タイプの麻酔もあります。低濃度の笑気ガスと酸素が混合したもので、その効果は5~10分ほど。吸い込むだけで楽なのですが、時間が限られている事、さらには歯肉への麻酔効果はないといったデメリットがあります。

おすすめはフラップレスサージェリーとドリル無し

従来のインプラント埋入するにはメスを使って歯肉を切開していきますが、メスを使わずに切らないインプラント治療もあります。切らない無切開無痛手術をフラップレスサージェリーといい、歯肉に直径4ミリ程度の穴を開けて、その穴からインプラントを埋入していきます。切開しないので、従来の手術に比べて腫れや痛み、出血がほとんどなく、縫合の必要もありません。手術時間も短く、1本で5分といったスピーディーさが魅力な方法。ただ、すべてのケースに対応できるとは限りませんし、十分な経験を積んだ歯科医師が適応するかどうかをしっかりと見極められなければいけません。 

またクリニックによっては、ドリルを使うところもあり、振動によるストレスも大きなものとなっています。ドリルを使わないクリニックもあるので、そうしたところを選ぶと恐怖心もかなり減るものとなります。